シニア・定年後, 年齢・性別

定年後の転職に日本語教師という選択

私がベトナムでキャリアアドバイザーとなってから、一番多い相談が『(現職の)定年後にベトナムで日本語教師として就労することが出来るか』という相談です。

日本語教師を取り巻く環境は、年々変わっているので現在の最新情報をお伝えします。

日本語教師の給料相場

最初に多いのが給料に関する相談が多いです。

近年、日本語教師は、需要と供給のバランスから、ここ数年で給料相場が200ドル以上の上昇がありました。しかし、あくまでもベトナム水準の話であって、定年を迎えるまでに頂いていた給料と同程度の給料とは遥かに違います。

  • 日本語教師未経験の有資格者、額面800ドル~1300ドル。
  • 日本語教師経験1年以上の有資格者、額面1000ドル~1500ドル。
  • 日本語教師経験3年以上の有資格者、額面1200ドル以上(額面1500ドル前後が多い)。日本語教師経験5年以上の有資格者で教務主任経験3年以上、額面1300ドル以上。(校長になると額面1500ドル以上)

*企業や送り出し機関などの場合、日本語教師以外の仕事を必要とされることがあり、その際は上記金額よりやや上がる傾向(+200ドル前後)にあります。

人材紹介会社に依頼される企業をベースに相場を作成しておりますので、人材紹介会社に依頼されないような企業ですと、この相場より数百ドル高いところや、生活していけるギリギリのような相場よりも低いところがあります。

日本語教師の資格

日本語教師とは、外国人に日本語を教えるのが仕事となります。ベトナムでは主にベトナム人を対象として教えることになります。現時点(2020年9月)では国家資格はありませんが、今後の動きとして国家資格となることが現実を帯びてきています。

日本語教育機関の告示基準

2017年、法務省入国管理局によって『日本語教育機関の告示基準』が改定されたことにより、日本国内における日本語学校で教える日本語教師の規定が明言されるようになりました。

この日本の動きに伴ってベトナムの日本語学校や技能実習生送り出し機関でも、同じように日本語教師の雇用に際して、日本の規定に準じるところが増えてきています。

日本語教育機関の告示基準とは

  1. 大学または大学院で日本語教育を主専攻または副専攻で修了していること
  2. 日本語教育能力試験に合格していること
  3. 大学卒業以上の学位を持ち、なおかつ文化庁が受理した420時間以上の日本語教師養成講座を修了していること

この3つの条件のうち、いずれか1つ以上を満たしていることが必要となります。

高卒や専門学校卒の場合

高卒や専門学校卒の場合は、日本語教育能力検定試験に合格する必要があります。もしくは、大学へと進学して日本語教育を主専攻または副専攻で修了する必要があります。

日本語教師資格がない場合の就労

日本人(日本語がネイティブ言語)であれば、誰でも就労する可能性があった仕事ですが、『日本語教育機関の告示基準』が改定されて以降、日本語教師資格がない無資格での就労の可能性は極めて低くなっています。

その理由は、ビザの問題はもちろんのことながら、以前よりも日本語教師になりたい人が増えていること、技能実習生送り出し機関など日本企業の資本が入っていることなどが考えられます。

但し、すでにベトナムで日本語教師として就労している経験がある方や、雇用企業とのコネクションがある方などは採用されています。

まとめ

定年後の転職に日本語教師という選択は有りですが、日本語教師の資格は必須条件となります。もし資格がなく資格取得する意思がない場合は、雇用企業とのコネクションを持つしか、可能性はないに等しいです。